株式会社芳和建設工業
(本社:静岡県、代表取締役社長:國井均)

建設分野特定技能外国人 国土交通省認定第1号

特定技能1号になって働き方等はどのように変わったか教えてください。

私に丁寧にご指導いただいた芳和建設工業に、技能実習生のときから本当に感謝しています。
日本語検定2級(N2)も去年取得できました。日本語検定1級(N1)もとりたいのですが、新型コロナウィルスの関係で試験を受けられません。来年はぜひN1を取りたいです。 技能実習生のときは、現場と加工場の両方に入っていました。特定技能1号になった今は、会社の業務命令によって主に加工場で働いています。
特定技能1号になってからとくに変わったことは二つです。
一つ目は、技能実習生のころにわからないことが多かったのですが、今は仕事を私に任せてくれます。会社の先輩は厳しい先生でしたが、今は頼れる同僚です。
二つ目は、技能実習生のときは日本人の実習生指導員の指導を受ける立場でしたが、今は外国人の技能実習生に指導をする立場になりました。加工場の技能実習生1人、現場の技能実習生5人の指導をしています。みんな指導を受けて日々技術をよく身に着けているので、将来が楽しみです。
特定技能1号になって、会社は一人前の職人として待遇を上げてくれましたし、仕事もうまくいっています。とても満足しています。

将来、特定技能外国人になるみなさんへのメッセージをお願いします。

日本語をよく勉強してください。日本語を身に着けることがいちばん重要です。
特定技能1号になってからも日本語をよく使いますし、特定技能2号になる前も難しい試験があるようです。まだ本気で考えてはいませんが、私が特定技能2号になれる機会があれば挑戦してみたいです。 他によく考えましたが、伝えたほうがいいメッセージは思いつきませんでした。会社も登録支援機関(全鉄筋)も親切ということくらいです。
私の身の回りでも、建設業では鉄筋施工、他の業種では農業で特定技能外国人は増えています。みなさんが所属する会社とよく話し合って、早く特定技能1号になれることを願っています。

企業から、特定技能外国人受入れのアドバイスをお願いします

今まで中国とベトナムから16人の技能実習生を受け入れてきた弊社ですが、昨年技能実習を修了したコンさんが特定技能外国人となりました。当時は特定技能制度が始まったばかりで、建設業では弊社が初めての受け入れでした。全鉄筋さんにご指導いただき試行錯誤しながら手続きを行いました。
これから特定技能外国人受入を検討する皆さまは、手続きの煩雑さ、必要書類の多さに戸惑うことでしょう。ですが、よくよく読んでみると本当に必要な書類は意外と少ないことに気づくはずです。時間に余裕を持って落ち着いて手続きしてください。
コンさんは加工の一部に責任もちつつ、技能実習生にも指導しています。技能実習時代と同じ環境で継続した就業が安心につながっています。こうした良い循環が継続するようこれからも活躍を期待しています。弊社は、任せっぱなしにしないよう、加工場の責任者が常に気を配ることと、いつでも相談しやすい人間関係作りを大事にしています。
技能実習終了後の特定技能外国人受入のメリットは、十分技能を習得した方が継続就業できて中期的な人材確保につながること、技能実習生にとって身近な目標ができることです。
特定技能外国人受入企業は関係各所から多くの期待を受けており、それに応えていく社会的責任があると日々感じています。それが日本人・外国人を問わずすべての建設業関係者の労働条件・労働環境の向上につながっていくはずです。(株式会社芳和建設工業 代表取締役社長 國井均)