令和5年度秋季定例会(雇用改善推進会議)

第１部で、冒頭の挨拶で岩田会長が次のように述べ、鉄筋業界が課題の解決に結束して取り組むことを呼び掛けました。
「来てほしい業界から、入りたい業界へ。次の世代の為にもしっかり取り組んでいきたい。持続可能な建設業に向けて国土交通省も法律改正を検討している。その中身を簡単に言えば『専門工事業が安い価格で仕事することを制限する』というもの。職人の育成は時間とお金がかかるが、それが請負金額に含まれていない。元請企業に指し値（安値）で受注を強いられれば、人材育成に真面目に取り組む企業は潰れてしまう。今後、中央建設業審議会が各工種の標準労務費を勧告するので、その単価をもとに適正な価格で受注できるよう元請企業と交渉してゆこう」
「鉄筋業であれば１トン当たりの標準的な金額が示される。この標準労務費を基に元請企業からお金をもらったら、とにかく抜かずに職人に支払う。これをお願いしたい」

来賓祝辞で、ビデオメッセージが寄せられました。
斉藤鉄夫国土交通大臣より職人の処遇改善について力強い激励を頂戴し、同様に自由民主党政務調査会長 特別補佐中山泰秀様からは、当協会の取り組みに応援のメッセージをいただきました。

第２部は、国交省不動産・建設経済局建設業課長の岩下泰善様より『建設業行政をめぐる最近の話題』と題し、働き方改革の推進や処遇改善に向けた取り組み、中央建設業審議会基本問題小委員会での審議内容についてご講演いただきました。

第３部は、各委員会活動で事業報告がありました。
・経営委員会
・技術委員会：レベル別最低賃金を担保する標準請負単価の検討
・外国人受入事業委員会：技能実習生・特定技能外国人材の受入状況やコロナ禍における在留申請の取り扱い
・教育訓練委員会：登録基幹技能者講習の日程
・広報委員会：会員専用の全鉄筋ポータルサイト
・労務委員会:技術研さんのためのマッチング支援システム
・CCUS企業評価事業委員会：８月１日現在で、事業者ＩＤを会員企業の84％が取得し、技能者評価レベル判定（レベル２―4）を57％の企業が行っている
・社会保険加入状況WG：2022年度労務人口調査・社会保険加入状況調査結果

続いての懇親会は、令和５年国土交通大臣表彰者５名に岩田会長よりお祝い金を贈呈し、また還暦を迎えられた２名の方々を祝いました。
来年度は愛知県で定例会開催を予定し、幹事組合は愛知鉄筋業協同組合と決定されて幕を閉じました。
ご参加いただいた皆さま、たいへんお疲れ様でした。